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■外科からのお知らせ
2010年04月21日
第110回日本外科学会へ参加してきました。
当院からは「術後合併症ゼロを目指した成人鼠径ヘルニア修復術( Direct Kugel 法 )
−腹膜前腔の剥離と Patch の留置について−」の演題名で佐藤先生が発表されました。
外科学会ビデオセッションでの採択率は低く,発表の機会が与えられたことに感激され,また内容の濃いマニアックな質問があり,持論を曲げない意見の交換など見応えがありました。全国学会での発表は大変名誉なことであり,また自分の力量を知る上での戦いの場であるとも痛感致しました。
■こんな病気の医療を行います
消化器科外科を中心に乳腺、その他外科一般を対象に診療しています。
消化器外科
消化管(食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門)および
肝・胆・膵(肝臓、胆嚢、胆道、膵臓)の悪性疾患(消化器がん)と
良性疾患(潰瘍、腹膜炎、胆石など)に対して手術を中心とした外科的治療を行います。
乳腺外科
マンモグラフィーやMRIなどによる検診から精密検査、
乳がんに対する手術および手術後の補助療法を行います。
一般外科
そけいヘルニアや甲状腺疾患、外傷など
広く外科的治療を必要とする疾患を対象とします。
■高知病院外科の特色
日本外科学会、消化器外科学会、肝臓学会、消化器病学会など各専門学会の指導医、専門医の資格を有する計6名のスタッフが診療に従事しています。MDCTやMRIなど最新の設備を利用した詳細な術前画像や、内視鏡検査や治療での消化器科との連携など院内の各部門と協力し、円滑で効果的な診療を心がけています。 病状や全身状態を考慮した最適な方針を検討し、十分なインフォームドコンセントのもとで、ご本人、ご家族の理解が得られる治療を目指しています。
腹腔鏡下手術をはじめとした低侵襲手術の導入により、身体への負担を軽減するとともに入院期間の短縮をはかっています。 入院中も良好な全身状態を保ち、早期の回復をはかれるようにNST(栄養サポートチーム)のスタッフによる栄養管理と指導が行われます。 手術後に追加治療が必要な場合には院内の放射線治療施設や外来化学療法室を利用して十分な治療を提供するとともに、病状に進行に合わせた緩和医療にも積極的に取り組んでいます
■診療内容
がん治療について
各種がん診療ガイドラインの方針に沿ったがん治療を基本としています。当科ではがん治療専門医をはじめ、関連学会の指導医、専門医が中心となって診断、治療にあたっています。
全国レベルでは胃や大腸のがんに対し、進行度に応じた低侵襲手術の普及が進んでいます。
当科でも腹腔鏡手術の先進施設でのスタッフの研修や指導医の招聘など積極的な導入を試みています。
手術が困難な進行がんに対しては、最新の抗がん剤治療とともに消化器科や放射線科と共同でIVRや内視鏡的治療を行い、QOLの改善をはかっています。
最近では入院することなく外来通院による抗がん剤治療が増加しています。外来化学療法室での点滴や自宅までポンプを持ち帰っての治療なども可能です。
病状が進行した場合でも痛みや不安、食欲低下などの症状に対する治療は日々進歩しており、個人にあわせた多くの選択肢があります。
腹腔鏡下手術について
以前から腹腔鏡下手術が行われている胆嚢摘出術では、スタッフの技術の向上とともに胆嚢炎の急性期や上腹部手術の既往がある症例に対しても適応を拡大し、良好な成績が得られています。
胃十二指腸の潰瘍穿孔や急性虫垂炎などの良性疾患に対しても、病状に応じて完全腹腔鏡下手術を行っています。
ヘルニア手術について
良性の病気の中でも多数を占める鼡径ヘルニア(脱腸)に対しては、常に最新の治療を行っており、現在はダイレクト・クーゲル法による手術が中心です。従来法に比べてこの方法は痛みがなく、再発率も低い新しい術式であり、高知県内では唯一当院のみで可能な手術です。
輸液ルートや経腸栄養経路の確保について
いろいろな病気で口から栄養を摂ることが困難な場合には胃瘻が作られることが一般的ですが、手術歴や腹水貯留などのため胃瘻が不可能な場合には、PTEG(経皮経食道胃瘻管挿入術)の適応としており、これまで合併症なく良好な成績を得ています。PTEG目的の紹介例も増加しています。
抗がん剤の投与や中心静脈栄養などのために輸液ルートを確保する必要がある場合には、積極的に皮下CVポート留置を行っています。他院から全身状態不良の輸液ルート確保目的での紹介例も多く、設置部位や方法などを工夫し、安全に実施しています。
年間手術症例
| 疾患 | 2006年 | 2007年 | 2008年 |
| 悪性 | |||
食道がん |
4 |
4 |
3 |
胃がん |
63 |
50 |
34 |
大腸がん |
38 |
51 |
44 |
肝臓がん |
4 |
16 |
5 |
膵臓がん |
5 |
5 |
4 |
乳がん |
26 |
39 |
39 |
| 良性 | |||
胆石症 |
66 |
46 |
78 |
ヘルニア |
76 |
74 |
81 |
急性虫垂炎 |
27 |
26 |
31 |
胃十二指腸潰瘍穿孔 |
10 |
8 |
7 |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
| 午前 1診 | 安藤 勤 | 長堀 順二 | 佐藤 宏彦 | 安藤 勤 | 長堀 順二 |
| 午前 2診 | 藤井 正彦 | 小笠原 卓 | 辻井 茂宏 | 藤井 正彦 | 小笠原 卓 |
常勤医師紹介
| 医師名 | 役職名 | 卒業年度 | 資格など |
| 長堀 順二 | 救急部長 | 昭和49年 | 日本外科学会専門医、指導医 日本消化器外科学会専門医、指導医 |
| 安藤 勤 | 医長 | 昭和60年 | 日本外科学会専門医、指導医 日本消化器外科学会専門医、指導医 日本がん治療認定医機構暫定教育医、認定医 日本消化器病学会専門医 日本肝臓学会専門医 |
| 藤井 正彦 | 平成3年 | 日本外科学会専門医、指導医 日本消化器外科学会専門医、指導医 日本がん治療認定医機構暫定教育医、認定医 日本消化器病学会専門医 日本肝臓学会専門医 |
|
| 佐藤 宏彦 | 平成4年 | 日本外科学会専門医、指導医 日本消化器外科学会専門医、指導医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本小児外科学会専門医 |
|
| 小笠原 卓 | 平成12年 | 日本外科学会専門医 | |
| 辻井 茂宏 | 平成16年 |
- 日本外科学会専門医制度修練施設
- 日本消化器外科学会専門医修練施設
- 日本消化器病学会認定施設
- 日本がん治療認定医機構認定研修施設
- NST稼働施設認定
- NST専門療法士取得実地修練施設
