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平成29年度 病院指標

平成29年度 国立病院機構高知病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0〜 10〜 20〜 30〜 40〜 50〜 60〜 70〜 80〜 90〜
患者数 481 115 233 351 405 479 1073 1280 986 258
【定義】
◇一般病棟の年齢階級別(10歳刻み)の患者数を示しています。
◇90歳以上は1つの階級として設定しています。
【解説】
年齢階級別でみると6割が60歳以上の患者様で占めており、重症化しやすい高齢者の呼吸器・消化器系疾患、悪性腫瘍、整形外科などの入院が多くなっています。また、妊娠出産を含めた産婦人科や小児期の患者様も多く、診療科間で連携し診療を行っています。当院は高知市西部に位置し、地域医療を担う病院として質の高い医療を幅広い年齢の患者様に提供できるよう努めております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 167 4.14 3.59 1.8 70.69
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 134 18.51 11.99 4.48 68.69
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 97 29.65 19.65 8.25 71.85
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 62 31.6 20.83 43.55 86.68
040040xx9908xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 8あり 46 18.5 11.75 2.17 71.74
◇呼吸器内科集計対象件数:1357件

【解説】
 当院では、呼吸器センターを設置し呼吸器疾患の診断・治療を積極的に行っております。呼吸器系疾患の中でも、肺がんに関する診療は多数を占めており、患者数1位は、肺がんを診断するための気管支鏡検査の入院、2位と5位は抗がん剤治療のための入院となっております。DPCコード分類では、使用する抗がん剤の種類により分類が細分化されるので別分類として集計されております。また、肺がんに対するオプジーボやキイトルーダといった免疫チェックポイント阻害薬の治療件数も増加しております。患者数3位は間質性肺炎で、治療に難渋するケースが多く在院日数が長くなる傾向にあります。患者数4位の誤嚥性肺炎は高齢者に多くみられる疾患のため平均年齢が高くなっております。地域の医療機関や施設などからの紹介で入院治療を行うケースが多く、治療終了後の在宅療養に不安のある患者様には連携医療機関で継続療養を行っていただく場合も多く、転院率は他疾患と比較して高くなっております。その他、細菌性肺炎の治療も多く行っておりますが、DPCコード分類では重症度や治療内容との組み合わせにより分類が細分化され患者数が分散するため今回の集計結果には表示されておりませんが、実際は肺癌に次いで患者数の多い疾患です。
 呼吸器センターでは、定期的な呼吸器カンファレンスを開催し診療科の垣根を越え複数の医師で治療方針の検討を行い診療にあたっています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 49 10.16 10.61 8.16 77.88
150020xxxxx0xx 細菌性腸炎 手術・処置等2 なし 43 7.84 7.27 2.33 46.72
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 36 10.44 8.98 2.78 75.44
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2 なし 31 8.58 9.06 0 68
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 26 8.5 7.87 0 56.81
◇消化器内科集計対象件数:803件

【解説】
 当院は消化器センターを開設し、関係診療科が連携して消化器疾患の診断・治療を積極的に行っております。
 患者数1位は、胆管結石に対して、胆道ステント留置や結石除去などの内視鏡的治療を実施したケースです。平均年齢は77歳で、件数は年々増加傾向にあります。患者数2位は細菌性腸炎で、平均年齢が46歳と比較的若い年齢層の治療を行うケースが多くなっております。患者数3位は腸閉塞(イレウス)、患者数4位は虚血性腸炎、患者数5位は結腸の憩室性疾患です。いずれの疾患も、消化器内科では主な治療が絶食・輸液での保存的加療です。重症化すると手術が必要となるため、慎重な観察が必要です。
 当科の主要な治療である大腸良性腫瘍(ポリープ)に対する内視鏡的治療の件数は、診断群分類に該当しないためこの集計からは除外されておりますが、2017年度は138件の実績があります。後述します「主要手術別患者数」を併せて参考にして頂けますと当科の特徴がご理解頂けると思います。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 29 7 7.4 0 60.97
060020xx99x30x 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし 19 4.42 6.83 0 74.79
060150xx02xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 18 11.94 9.88 0 65.5
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 17 5.47 6.64 0 56.29
060150xx99xx0x 虫垂炎 手術なし 定義副傷病 なし 14 5.43 7.01 0 36.93
◇外科集計対象件数:508件

【解説】
 患者数1位は胆のう炎に対する腹腔鏡下胆のう摘出術の治療です。患者様の状態によって開腹手術を選択することもありますが、通常は腹腔鏡下手術を第一選択としています。患者数2位は胃がんに対する化学療法の入院治療です。化学療法は外来通院での治療も行っており、病態や使用薬剤によって選択しています。患者数3位と5位は虫垂炎に対する虫垂切除術の治療です。虫垂炎は虫垂周囲膿瘍(虫垂の炎症が進み周りに膿が溜まった状態)の有無によって分類が分けられており、膿瘍有りの治療の方が入院期間も少し長くなります。患者数4位は胆のう結石に対する腹腔鏡下胆のう摘出術の治療です。手術方法は患者数1位の胆のう炎と同じですが、DPCでは胆のう炎の有無によって別に分類されます。
 また、診断群分類に該当しないためこの集計からは除外されておりますが、鼠径ヘルニアの手術も年間50件程度実施しており主要な治療の一つです。
 疾患別の視点で見ますと、上記の疾患以外に、胃、結腸、直腸肛門の悪性腫瘍、腸閉塞が上位に挙げられます。外科領域は対象となる疾患も多く、治療方法も手術療法、化学療法などの薬物治療、放射線療法などと多岐にわたっているため、DPCコード別に集計を行うと件数が分散し対象件数に比較して上位の患者数が少ない結果となります。そこで、後述します「主要手術別患者数」を併せて参考にして頂けますと当科の特徴がご理解頂けると思います。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 40 7.13 7.31 2.5 74.03
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 39 5.87 5.75 2.56 59.13
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 29 8.86 12.34 6.9 63.52
11012xxx99xx0x 上部尿路疾患 手術なし 定義副傷病 なし 14 3.57 5.39 7.14 56.79
11013xxx99xxxx 下部尿路疾患 手術なし 13 5.31 9.44 7.69 74.15
◇泌尿器科集計対象件数:493件

【解説】
 DPCコード別患者数では、膀胱腫瘍や尿路結石に対する内視鏡手術、尿路の感染症に対する薬物治療が上位となっています。
 患者数1位は膀胱悪性腫瘍に対して、尿道から内視鏡を挿入し腫瘍を摘除する治療です。再発する事が多いので術後は定期的な経過観察が必要となります。患者数2位は、尿路結石を内視鏡を用いて摘除する治療です。内視鏡を用いた手術は体への負担も少ないため平均在院日数も6〜7日と短くなっています。患者数3位は腎、尿路の感染症に対する薬物治療、患者数4位は尿路結石の保存的治療です。患者数5位「下部尿路疾患」は、神経因性膀胱などが原因の尿閉に対して自己で導尿する技術を習得するたの入院や、急性膀胱炎に対する薬物治療が含まれる分類です。
 また、診断群分類に該当しないためこの集計からは除外されておりますが、1泊入院で行う前立腺がん診断のための前立腺生検を年間90件程度実施しております。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 164 5.96 6.18 0 0
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 58 6.14 5.94 0 1.5
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 16 18.06 11.49 0 0
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 16 6.25 6.32 0 4.31
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 16 4.63 5.5 0 7.5
◇小児科集計対象件数:424件

【解説】
 小児科では、NICU(新生児集中強化治療室)を活かし、小児科と産科が連携を保ちながら治療に努めています。また、小児の感染症やアレルギー疾患をはじめ小児科領域の疾患を幅広く診療しております。中央診療圏小児科救急医療体制に属し2次救急受け入れ病院として輪番病院に登録されており、入院治療の必要な小児の紹介入院を多く受け入れております。
 患者数1位の「妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害」に分類される疾患には、新生児黄疸や帝王切開児症候群、母体疾患の影響を受けた新生児のケア入院が含まれており、3位は同じDPC名称ですが、こちらは出生体重が1500g〜2499gまでの未熟児の入院が分類されております。患者数2〜5位は、急性気管支炎、ウイルス性腸炎などの感染症に対する治療、喘息での入院です。喘息などの既存の疾患に合併して発症した場合に、重症化を未然に防ぐため入院治療を行うケースもあります。当院受診中の患児だけでなく地域の診療所で入院治療が必要と判断された小児の受け入れも積極的に行っております。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 104 7.78 8.01 0 13.99
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 50 8.24 7.23 0 54.36
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 29 6.31 5.15 0 63.93
030428xxxxxxxx 突発性難聴 28 8.89 9.18 0 55.71
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 27 5.81 5.48 0 37.85
◇耳鼻咽喉科集計対象件数:402件

【解説】
 耳鼻咽喉科では、地域の診療所の先生方より手術や入院治療の必要な患者様の紹介を受けて治療を行い、退院後は元の診療所で治療を継続して頂くというケースが多く、地域の先生方と連携した診療を行っています。
 患者数1位は扁桃摘出術での入院で、小児の患者様が多く平均年齢は14歳となっています。扁桃肥大による睡眠時無呼吸の治療や繰り返す扁桃炎の場合に手術治療を行います。入院期間のバラつきは少なく、ほぼ7〜8日間で退院される患者様がほとんどです。患者数2位は慢性副鼻腔炎に対する治療で、手術療法、薬物による保存的治療が含まれる分類です。症状が反復している、薬物による治療の効果が見られない、といった場合に手術療法が選択されます。当科の手術以外の治療では、患者数3位の前庭機能障害(めまい)の原因検索と症状緩和目的での入院、4位の突発性難聴に対するステロイド治療、患者数5位の扁桃周囲膿瘍に対する抗生剤治療などがあります。
 その他、頭頚部の腫瘍に対する摘出手術や、中耳疾患に対する手術療法を実施しております。後述します「主要手術別患者数」を併せて参考にして頂けますと当科の特徴がご理解頂けると思います。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等2 1あり 38 3.08 2.93 0 75.11
160610xx01xxxx 四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術等 34 31.85 19.87 26.47 66.12
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 27 35.22 27.09 85.19 86.63
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 26 12.27 11.41 3.85 50.73
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 23 47.13 23.14 26.09 73.87
◇整形外科集計対象件数:391件

【解説】
 整形外科では、関節や脊椎の手術治療に重点を置き、内視鏡を用いた低侵襲手術とコンピューター支援手術が大きな柱となっています。
 患者数1位は、脊柱管狭窄症の病態把握や今後の治療方針を決定するために必要な脊髄造影検査の入院です。様々な原因で脊柱管内の神経が圧迫されていたり、狭窄(狭くなっている)している場合に、その位置や程度を調べるために行います。検査後の安静が必要なため、当院では通常3日間の入院で検査を行います。患者数2位は肩腱板断裂に対する関節鏡下手術の治療です。手術後、装具での固定が必要なため入院期間が長くなっています。患者数3位は大腿骨骨折の手術治療です。平均年齢が高く、高齢者での発生率が高いことを示しており長期の療養が必要となるケースが多く、転院率も他疾患に比べて高くなっております。患者数4位は、肘と膝の外傷疾患が含まれますが、当院の集計結果では多くが膝の疾患で半月板損傷や靭帯損傷に対する関節鏡手術での入院治療です。平均年齢は他疾患と比較して若く、関節鏡による低侵襲手術のため在院日数も短くなっております。患者数5位は変形性股関節症や股関節骨頭壊死に対する人工関節置換手術による治療です。
 当科ではその他、肩や膝の変形性関節症、腰椎椎間板ヘルニア、頚や腰の脊柱管狭窄、骨折や脱臼などに対する手術治療を行っております。後述します「主要手術別患者数」を併せて参考にして頂けますと当科の特徴がご理解頂けると思います。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 74 15.85 12.35 2.7 72.58
100020xx01x0xx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等2 なし 18 10.33 9.2 0 62.5
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2 なし 15 4.73 6.37 0 60.6
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 14 11.14 9.69 0 64.36
040150xx97x00x 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 13 37.54 31.43 7.69 68.31
◇呼吸器外科集計対象件数:374件

【解説】
 患者数1位は肺がんに対する手術治療です。開胸手術、胸腔鏡下手術の両方が含まれる分類ですが、当院では胸腔鏡下手術を第一選択としており肺悪性腫瘍手術の9割近くが胸腔鏡による手術です。患者数2位は甲状腺腫瘍に対する手術治療です。悪性と診断された腫瘍のみではなく、甲状腺切除後の病理検査結果によって確定診断する腫瘍を含みます。術前に良性と診断された甲状腺腫瘍は、DPCコードでは別に分類されます。患者数3位は乳がんに対する手術治療です。当院は開放型病院の届出を行っており、これは、登録医の先生方に対して病院の施設・設備を開放し共同して診察・治療を行う制度で、当科での乳がん治療はこの制度を利用し地域の乳腺専門クリニックの医師と連携した治療を行っております。患者数4位は食道がんに対する化学療法での入院です。当科では、食道がんに対する手術治療や化学療法も行っております。
 その他、膿胸、気胸、縦隔腫瘍、漏斗胸など胸部疾患に対する外科的治療を幅広く実施しております。
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮筋腫摘出(核出)術 腟式等 手術・処置等2 なし 53 2.87 3.25 0 40.45
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 46 9.24 9.91 0 43.78
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 38 6.21 6.37 0 43.34
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 31 8.97 9.27 3.23 70.55
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 19 12 12.94 0 57.84
◇婦人科集計対象件数:359件

【解説】
 当科での入院治療は手術目的での入院が大部分を占めております。他診療科と比較して平均年齢が若く、平均在院日数も短いのが特徴です。在院日数のバラつきは少なく、ほとんどの患者様が平均在院日数の前後数日の間に退院となっています。
 患者数1位は子宮頚部円錐切除術での入院です。レーザーなどの器具を使って膣から子宮頚部を円錐状に切除する手術で、子宮腟部および頸部の腫瘍性病変に対して、診断あるいは治療目的で実施します。患者数2位は子宮筋腫に対して実施する子宮全摘出術や、子宮を温存し子宮筋腫のみを摘出する手術治療です。子宮筋腫に対する術式には、その他、子宮鏡や腹腔鏡を用いた手術も実施しておりますが、これらは別のDPCコード分類となり患者数の集計が分かれています。患者数3位は卵巣のう腫に対する腹腔鏡による手術です。開腹による手術は別分類の集計となります。患者数4位は子宮脱に対する手術治療です。子宮を支えている骨盤内の筋肉や靭帯が緩むことにより、子宮の一部が膣内に降りてきてしまう病気です。5位は子宮がんや子宮頚がんに対する開腹の手術治療です。
 当科では、平成28年度より常勤医師が増員となり、手術件数、悪性腫瘍に対する治療が大幅に増加しております。
産科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 64 10.06 9.67 0 32.13
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2 なし 32 20.84 20.41 15.63 29.97
120140xxxxxxxx 流産 25 1.96 2.43 0 34.76
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 16 9.88 9.75 0 31.25
120150xx99xxxx 妊娠早期の出血 手術なし 12 10.33 12.08 0 29.75
◇産科集計対象件数:236件

【解説】
 患者数1位の「分娩の異常 子宮破裂手術等 」は、反復帝王切開や胎児心音異常、回旋異常による緊急帝王切開が含まれる分類です。患者数2位は切迫早産の入院管理です。平均在院日数は20日ですが、短期間の入院から3ヶ月間程度の長期入院の場合もあり病態によって大きくバラつきがあります。また、入院管理中に分娩に至るケースもあり、胎児の発育状態によって高次機能病院へ緊急に転院することもあるため転院率は15%となっています。患者数3位は流産手術での入院です。患者数4位の「胎児及び胎児付属物の異常」は、骨盤位による予定帝王切開が主な症例です。その他、妊娠早期の出血や妊娠高血圧症候群に対する安静、経過観察での入院管理も行っております。
※自然分娩は集計対象外
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 45 16.51 17.71 20 83.09
050130xx99020x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし - - 24.77 - -
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 11.21 - -
050070xx99000x 頻脈性不整脈 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 7.71 - -
050130xx9901xx 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり - - 19.53 - -
◇循環器内科集計対象件数:81件

【解説】
 循環器内科の入院治療は心不全が最も多くなっています。心不全は、心臓のポンプ機能が低下するために全身に十分な酸素が送れず、また全身の血流が滞るために起こります。原因は様々で、心臓自体の疾患や、心臓以外の原因で心不全の状態となる事もあります。そのため、他の診療科の先生方と連携して治療を行う場面が多くあります。平均年齢は83歳で高齢者が多く、平均在院日数は17日、転院率も20%と高くなっており長期の療養を必要とする事がわかります。
 ※10症例未満は集計結果非表示のためDPCコード・名称のみ表示
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 12 23.5 16.48 0 76.5
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし 手術・処置等2 5あり - - 24.7 - -
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし - - 12.34 - -
130030xx99x30x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし - - 17.04 - -
130030xx99x00x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 10.28 - -
◇内科集計対象件数:71件

【解説】
 内科では主に、悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫といった造血器腫瘍の患者様の診療を行っています。造血器腫瘍とは、血液、骨髄、リンパ節が侵されるがんの総称です。これらの中でも、悪性リンパ腫に対する化学療法目的の入院治療が多く、内科入院症例の4割を占めています。DPCコードごとの集計では、化学療法に使用する薬剤や手術、輸血の有無によってDPCコードが細分化されているため患者数が分散し集計結果非表示の分類が多くなっております。
 当科では外来での化学療法も積極的に行っており、患者様の状態に応じて治療法を選択しています。
※10症例未満は集計結果非表示のためDPCコード・名称のみ表示
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 26 12.35 11.73 3.85 61.58
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 16 9 8.95 0 64.06
161000x199x0xx 熱傷・化学熱傷・凍傷・電撃傷(Burn Index10未満) 手術なし 手術・処置等2 なし - - 12.1 - -
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし - - 8.5 - -
080110xxxxx0xx 水疱症 手術・処置等2 なし - - 29.24 - -
◇皮膚科集計対象件数:66件

【解説】
 患者数1位の急性膿皮症の分類は、四肢の蜂窩織炎に対する薬物治療です。毛穴や傷口から細菌が入り込んで皮膚の深いところから化膿してしまう感染症です。患者数2位は重症の帯状疱疹に対する薬物治療です。 帯状疱疹は、体の片側に起きる強い痛みと、痛みがある部分にできる帯状の赤み、ブツブツ、水ぶくれが特徴の病気で、子どもの頃にかかって体内に潜伏している「水ぼうそう」のウイルスが原因で起こります。抗ウイルス薬で治療を行います。
 その他、重度の熱傷、皮膚の腫瘍に対する手術治療、難治性皮膚潰瘍の治療を行っております。
※10症例未満は集計結果非表示のためDPCコード・名称のみ表示
リウマチ科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2 なし - - 17.16 - -
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 85歳未満 - - 11.16 - -
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 8.98 - -
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 85歳未満 - - 14.27 - -
100380xxxxxxxx 体液量減少症 - - 9.16 - -
◇リウマチ科集計対象件数:61件

【解説】
 リウマチ科では、膠原病、糖尿病の患者様を多く診療しています。どちらの疾患も、DPCコード分類では治療内容によって分類が細分化され患者数が分散するため集計結果非表示となっております。
 「膠原病」とは自己免疫性疾患とも呼ばれ、異物や病原体が体に侵入してきたとき、体を防御しようとする免疫システムが暴走する病気です。「自己免疫性疾患」の名前の通り、自分の免疫が自分を攻撃してしまい炎症を起こし臓器や組織を壊してしまう疾患で、攻撃される臓器によって病気が異なります。当科では主に、関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどの治療を行っております。
 糖尿病は、血糖コントロール目的の入院がほとんどです。この治療は、食事や使用する薬剤の量を調節し、血糖値をできるだけ正常な数値に近づけることで重篤な合併症を予防するために行います。糖尿病は外来での通院治療が主ですが、外来通院ではコントロール困難、インシュリン自己注射の導入が必要、他疾患の治療の為に血糖コントロールが必要な場合に入院治療を選択する事があります。
※10症例未満は集計結果非表示のためDPCコード・名称のみ表示
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020250xx97xxxx 結膜の障害 手術あり - - 3.3 - -
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり 片眼 - - 8.51 - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
◇眼科集計対象件数:39件

【解説】
 眼科で行う入院治療のほとんどが白内障に対する手術治療です。診断群分類に該当しないためこの集計には表示されておりませんが、平均在院日数は2.1日、平均年齢は75歳という結果でした。白内障は眼の中のレンズの役割をする水晶体が濁ってしまう病気で、加齢に伴って発生する場合が多く平均年齢が高くなっております。手術治療は通常1泊2日の入院で行います。後述します「主要手術別患者数」を併せて参考にして頂けますと当科の特徴がご理解頂けると思います。
※10症例未満は集計結果非表示のためDPCコード・名称のみ表示
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 32 11 - 19 - 12 1 7
大腸癌 28 16 - 19 - 13 1 7
乳癌 19 21 - - - - 1 7
肺癌 84 26 122 151 17 124 1 7
肝癌 - - - - - - 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【定義】
◇国際対がん連合(UICC)による病期分類(ステージ)第7版を用いて集計をしています。
◇「病期分類基準(※)」は、『UICC TNM分類』『癌取扱い規約』の2種類のうち『UICC TNM分類』を採用している事を示しています。また、「版数」は『第7版』を採用している事を示しています。
◇病期分類とは、大きさや他臓器へのひろがり方などでがんの分類をおこない進行の程度を示したものです。ここでは胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の5大癌について掲載しています。

【解説】
 当院は、高知県より「高知県がん診療連携推進病院」の指定を受け、診断から治療まで幅広くがん診療にあたり、がん相談支援、緩和チームなど多職種間で連携を行い、心のケアを含めた相談にも応じています。
 肺癌については、初発でStageW、再発の患者様が多い状況となっています。胃癌・大腸癌ではStageT、乳癌ではStageUが多くなっています。

 患者数の最も多い肺癌では、診断、外科的または鏡視下の手術、化学療法などの治療が行われています。また、手術後の診療を地域のかかりつけ医と共同で行うため、地域連携パスを使用しています。 大腸癌では、外科的治療のほかに鏡視下、内視鏡的治療も行われています。乳癌では、地域の施設と連携をはかり、外科的手術のほか、放射線療法、化学療法、免疫療法などが行われています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 51 11.8 55.59
中等症 161 17.78 77.08
重症 29 26.62 83.72
超重症 - - -
不明 - - -
【定義】
◇成人(20歳以上)の市中肺炎について重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計しています。市中肺炎とは、普段の社会生活を送っている中で罹患した肺炎の事をいいます。
 ◇細菌による肺炎を集計しており、ウイルスによる肺炎や誤嚥による肺炎、気管支炎等は集計対象外となっています。
 ◇重症度は、日本呼吸器学会による成人市中肺炎診療ガイドラインの重症度システム(※A-DROP)に基づき分類しました。

 ※A-DROP
 (1)男性70歳以上、女性75歳以上
 (2)BUN(血中尿窒素)21mg/dL以上、または脱水あり
 (3)SPO2(動脈血酸素飽和度)90%(Pao2 60Torr)以下
 (4)意識障害あり(肺炎による)
 (5)収縮期血圧90mmHg以下

 軽症:上記5つのいずれも満たさない。→外来治療
 中等症:上記1つまたは2つを有する。→外来または入院治療
 重症:上記3つを有する。→入院治療
 超重症:上記4つまたは5つを有する。またはショック。→ICU入院
 不明:上記1つでも不明がある場合

【解説】
 患者数では軽症が全体の約20%、中等症が約64%、重症が約12%、超重症が約3%となっています。
 平均年齢が高くなるほど重症度も高くなり、高齢者は重症化しやすい傾向にあります。
 成人市中肺炎診療ガイドラインでは軽症の場合は外来治療の方針となっていますが、呼吸器疾患に合併して重症化しやすい患者様は入院治療を必要とします。
 なお、この指標には表されておりませんが、全体の約26%が救急搬送されており、入院が必要な中等症〜重症の患者様を多く受け入れています。また、専門的な治療が必要となり他施設(医療機関、介護施設等)から紹介され当院へ入院となった患者様は約9%となっています。
 当院は呼吸器センターを開設しており、関係診療科が連携してカンファレンス等で治療方針を検討し治療に当たっています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
- - - - -
脳梗塞とは、脳に栄養を与える動脈の閉塞、または狭窄のため、脳虚血を来たし、脳組織が酸素、または栄養不足のため壊死、または壊死に近い状態になることをいいます。発生部位により、運動障害、感覚障害、言語障害等の種々の症状が生じます。

【定義】
◇脳梗塞治療の入院について、患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計しました。

【解説】
 当院脳神経外科では平成29年度は週2回の非常勤医師による診療を行っております。そのため症例数は10症例未満でした。
 当院では抗凝固剤や脳保護剤などによる主に薬剤を中心とした治療と発症後早期からのリハビリテーションを行い、ADL(日常生活動作)障害を軽減し機能回復に努めております。当院退院後は自宅もしくは施設に帰られる方や、継続リハビリのために後方支援病院に転院される方など様々です。ソーシャル・ワーカーを中心に地域の医療機関や施設などと連携し退院調整を行っております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 49 2.33 4.45 4.08 60.53
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 35 1.66 4.37 8.57 67.17
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 19 1.63 2.21 0 60.79
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 16 3.44 14.19 37.5 73.38
K672 胆嚢摘出術 14 4.29 19.14 14.29 72.57
【解説】
 外科で最も多い手術は胆のう炎や胆嚢結石の治療目的に実施される胆のう摘出術で、次いで多い手術が鼠径ヘルニアに対する手術です。両者とも腹腔鏡下手術、開腹手術の両方が患者数上位にあがっておりますが患者様の既往疾患や病態に合わせて術式を選択しています。患者数4位の結腸切除術は、大腸がんに対する開腹手術です。
 当科では、胃がんや大腸がん、直腸がんに対する腹腔鏡下手術を積極的に行っており件数も増加傾向にあります。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(股) 等 59 2.61 41.66 30.51 75.95
K080-41 関節鏡下肩腱板断裂手術(簡単なもの) 28 1 28.61 21.43 66.46
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 24 3.42 28.42 62.5 84
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(後方椎体固定) 23 2.96 41.74 26.09 73.39
K068-2 関節鏡下半月板切除術 17 1 9.88 5.88 61.82
【解説】
 患者数1位の人工関節置換術には肩・膝・股関節に対する手術が含まれており、内訳は肩関節13件、膝関節23件、股関節23件で、骨折や変形、関節疾患の治療目的で実施されております。術後のリハビリに長期間を要するため入院期間が長く転院率も高くなっております。患者数2位の関節鏡下肩腱板断裂手術は、肩関節に関節鏡を挿入し断裂した腱板を器具を用いて骨に固定し修復する手術です。患者数3位の骨折観血的手術には肩甲骨、上腕骨、大腿骨に対する手術が含まれており、内訳は肩甲骨1件、上腕骨6件、大腿骨17件となっております。観血的手術とは、骨折部位の皮膚を切開し、スクリューやプレートを用いて骨折部分を固定する手術です。患者数4位の脊椎固定術は後方椎体固定という術式で、背側より皮膚を切開し神経を圧迫している骨を切除しスクリューなどを用いて脊椎を固定する手術です。患者数5位は膝関節の治療で、関節鏡を用いて半月板を切除する手術です。
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 49 1 4.22 0 42.41
K877 子宮全摘術 43 1.3 7.67 2.33 48.53
K867-3 子宮頸部摘出術(腟部切断術を含む。) 41 1 1.07 0 43.12
K8654 子宮脱手術(腟壁形成手術及び子宮全摘術(腟式、腹式)) 28 1.04 7.04 3.57 70.11
K8721 子宮筋腫摘出(核出)術(腹式) 18 1 6.94 0 38.39
【解説】
 患者数1位の子宮附属器腫瘍摘出術(腹腔鏡によるもの)は、腹腔鏡を用いて卵巣を摘出、あるいは卵巣にできたのう腫などの病変のみを切除して卵巣を温存する手術です。患者数2位は子宮全摘術で、開腹での切除と膣より切除する方法が含まれており病態によって選択します。患者数3位は子宮頚部円錐切除術で、レーザーなどの器具を使って膣から子宮頚部を円錐状に切除する手術で、子宮腟部および頸部の腫瘍性病変に対して、診断あるいは治療目的で実施します。患者数4位は子宮脱に対して子宮全摘術を行う治療です。子宮脱は子宮を支えている骨盤内の筋肉や靭帯が緩むことにより、子宮の一部が膣内に降りてきてしまう病気です。患者数5位の子宮筋腫核出術は、子宮筋腫のみを摘除して子宮を温存する手術です。
 その他、子宮や卵巣の悪性腫瘍手術、腹腔鏡を用いた膣式子宮全摘術の件数も増加しております。
消化器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 127 1.24 1.18 0 67.29
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 32 3.59 10.63 12.5 76.69
K654 内視鏡的消化管止血術 12 1.58 12.58 16.67 77.17
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル以上) 11 1 1.36 0 63.45
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 11 1.18 1.09 0 64.82
【解説】
 消化器内科では主に内視鏡を使用した手術を実施しており、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術が最も多く、毎年120件前後を実施しております。また、胆道の結石除去や閉塞に対する治療として、内視鏡的胆道ステント留置術や内視鏡的乳頭切開術も多く実施しております。これは、内視鏡を口から十二指腸まで進め、十二指腸にある胆管の出口(乳頭)より治療を行う方法です。その他、胃ポリープや胃早期悪性腫瘍に対する内視鏡的切除、消化管出血に対する内視鏡的止血術を実施しております。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 101 1.13 5.8 0 14.86
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) 30 1 6.6 0 53.73
K347 鼻中隔矯正術 24 1 5.71 0 41.33
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 19 1 6.16 0 59.32
K344 経鼻腔的翼突管神経切除術 16 1 6.19 0 28.19
【解説】
 当科で最も多い手術は扁桃摘出術で、そのうち約65%が小児の患者様です。扁桃肥大による睡眠時無呼吸の治療や繰り返す扁桃炎の場合に手術治療を行います。次いで、多いのは副鼻腔炎に対する内視鏡を用いた手術です。副鼻腔は左右それぞれ4つの洞から成っており、病変の範囲によって手術分類が異なっているため患者数2位と4位に分かれています。広範囲に副鼻腔を処置する4型手術の方が件数が多くなっています。その他、睡眠時無呼吸の症状緩和のための鼻中隔矯正術、アレルギー性鼻炎に対して実施する経鼻腔的翼突管神経切除術、中耳炎に対する鼓膜チューブ挿入術、頭頚部の腫瘍切除手術などを実施しております。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 57 2.21 13.49 1.75 71.79
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 16 1 2.63 0 62.13
K4611 甲状腺部分切除術,甲状腺腫摘出術(片葉のみの場合) 16 1.06 7.94 0 56.19
K513-4 胸腔鏡下肺縫縮術 14 4.14 9.14 7.14 37.79
K488-4 胸腔鏡下試験切除術 11 2.64 11.27 9.09 71.91
【解説】
 患者数1位は胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの)です。肺は、肺表面にある深い切れ込みにより左右の肺それぞれが上(中)下の肺葉に分かれています。肺悪性腫瘍手術は切除範囲によって手術分類が分かれており、当院では1つの肺葉を切除する術式が最も多くなっております。患者数2位は乳癌に対する乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)です。切除範囲、リンパ節廓清の有無により手術分類が分かれており、当院では腫瘍部分のみを部分切除する術式が多くなっています。患者数3位は甲状腺腫瘍に対する手術治療です。良性と診断された腫瘍のみではなく、確定診断のために切除して病理検査をする場合を含みます。患者数4位は気胸に対する手術治療です。気胸とは、肺から空気がもれて胸腔にたまっている状態をいいます。10代〜30代のやせて胸の薄い男性に多く発生しますが、肺の病変に合併して起こる事もあり、こちらは高齢者に多く発症します。手術は主に胸腔鏡を用いて空気が漏れている箇所を縫い縮める手術を行います。 
 当科ではその他、膿胸、縦隔腫瘍、漏斗胸、食道悪性腫瘍など胸部疾患に対する外科的治療を幅広く実施しております。また、早期回復や術後の痛みの軽減を図るため胸腔鏡を用いた手術を積極的に行っております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 45 1.42 4.76 2.22 73.84
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) 40 2.4 3.78 2.5 59.38
K843-2 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 15 1 10.07 0 69.8
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 14 3.71 10.86 7.14 72.29
K610-3 内シャント設置術 14 1.29 11.57 7.14 66.64
【解説】
 患者数1位は経尿道的膀胱悪性腫瘍手術で、尿道から内視鏡を挿入し高周波電流を流して腫瘍を摘除する治療で、膀胱の腫瘍が粘膜にとどまる場合に選択される手術です。患者数2位は、尿路結石に対して尿道より内視鏡を挿入しレーザーを用いて尿管にある結石を砕いて摘出する治療です。患者数3、4位は、腹腔鏡を用いた前立腺や腎、尿管に対する悪性腫瘍手術、患者数5位は、血液透析を行う際に充分な血液量が確保できるよう動脈と静脈を直接つなぎ合わせた血管を作成する手術です。
 泌尿器科では、膀胱、前立腺、腎の悪性腫瘍に対し、低侵襲治療として積極的に鏡視下手術を実施しております。
産科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 45 1.58 8 0 32.13
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 43 3.63 8.12 0 31.58
K9091 流産手術(妊娠11週までの場合) 24 0.88 0.17 0 34.67
K893 吸引娩出術 19 2.95 6.11 0 31
K895 会陰(陰門)切開及び縫合術(分娩時) - - - - -
【解説】
 産科で最も多い手術は帝王切開で、集計では、予定された帝王切開(選択帝王切開)と、緊急で実施される帝王切開に分けられております。次いで多い流産手術は、妊婦健診で胎児の心拍が確認されず自然排出が確認出来ない場合に、通常1泊2日の入院で実施されます。患者数4位の吸引娩出術とは、分娩進行中、胎児心拍異常や陣痛の弱い状態が続き分娩が進まない場合に、胎児の頭に吸引カップを装着して体全体を引き出す方法です。
※10症例未満は集計結果非表示のため名称のみ表示
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 22 58.09 52.77 77.27 84.86
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 等 10 26.2 22.5 20 67.4
K488-4 胸腔鏡下試験切除術 - - - - -
K6181 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(四肢に設置した場合) - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
【呼吸器内科】
 植込型カテーテルは、点滴の針を刺す「ポート」と薬剤を流すための「カテーテル」がつながった構造をしており、皮下に埋め込んだポートを通して心臓近くの大きい静脈に点滴を行うためのものです。呼吸器内科では、経口摂取が困難な場合の全身管理や、抗がん剤治療のために用いられることがあります。
※10症例未満は集計結果非表示のため名称のみ表示
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 37 0 1.14 0 75.19
K224 翼状片手術(弁の移植を要するもの) - - - - -
K270 虹彩光凝固術 - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
【解説】
 水晶体再建術は、角膜と結膜の境を数ミリ切開し水晶体の前嚢を切開後、混濁した水晶体を吸引除去して空になった水晶体嚢に眼内レンズを挿入する手術です。白内障に対する治療で、加齢に伴って起こる疾患のため平均年齢は75歳と高くなっております。通常1泊2日の入院で実施します。
※10症例未満は集計結果非表示のため名称のみ表示
その他
(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 18 0.32
異なる - -
【定義】
 この指標は、DPC対象病院に提出が求められている退院患者調査データの精度向上を図ることを目的に公表することが求められている指標です。最も医療資源を投入した傷病名が「播種性血管内凝固症候群」「敗血症」「その他の真菌感染症」「手術・処置等の合併症」について、症例数、全患者に対する請求率を、医療資源を投入した傷病名と入院の契機となった傷病名(入院診療が必要と判断するきっかけとなった疾患)が「同一」か「異なる」かにより集計を行っています。請求率は、全入院患者のうち、該当するDPCで入院費の請求となった患者様の割合を示しています。

【解説】
 表中の請求率は、10症例未満は非表示となっています。
 当院の平成29年度の「播種性血管内凝固症候群」、「敗血症」は、10症例未満で非表示となっておりますが、請求率を比較すると、厚生労働省より公表されている最新データ(平成28年度DPC対象病院データ集計)の全国平均より低い傾向にありました。
 「手術、処置等の合併症」の請求率も、当院0.32%に対し全国平均0.73%で、全国平均より低い傾向にありました。

<DIC(播種性血管内凝固症候群)>
 さまざまな基礎疾患のために過剰な血液凝固反応が生ずるため体内で抗血栓性の制御が十分でなくなり、全身の血管内で微小血栓(血の魂)が多発して臓器不全、出血傾向のみられる予後不良の病気です。
 
<敗血症>
 肺炎や腎盂腎炎など生体のある部分で感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす病気です。無治療ではショック、播種性血管内凝固症候群、多臓器不全などとなり生命にかかわります。

<真菌症>
 真菌とはカビのことです。カビが定着することに起因する感染症です。健康な人は抵抗力があり普通は感染しませんが、何らかの病気で弱っていると免疫力低下により感染することがあります。

<手術・処置等の合併症>
 手術や処置を施行したことに伴って起こる病気です。
 全ての症例が入院前に、発症、診断されており、入院中に発症した合併症ではありませんでした。傷病を原因別に分類しますと、人工関節の脱臼、ゆるみ、破損、感染が最も多く半数以上を占めていました。その他、透析に必要な透析シャントの長期間使用による閉塞や感染、手術や処置に続発する創部感染症などがあります。
 手術や処置の際は合併症を起こさないように細心の注意を払って施行していますが、臨床上ゼロにすることは難しく、一定の確率で起こりえます。
起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者様に説明したうえで、手術や処置の施行に同意をいただくよう努めています。
更新履歴
2018年9月27日
平成29年度DPCデータによる病院指標に変更
2017年9月28日
平成28年度DPCデータによる病院指標に変更
2016年9月29日
平成27年度DPCデータによる病院指標公開